自分のニオイは、なかなか自分では気が付きにくいものです。中でも中年男性で気にする人も多いのが、加齢臭と体臭についてです。

同じだと思っている人も多い「体臭」と「加齢臭」ですが、実は大きな違いがあります。

簡単に説明すると、「体臭」とはその名の通り、体から発生する臭いすべてのことです。脇の臭いや足の臭いなどがありますが、加齢臭も体から発生する臭いに含まれるため、体臭の一つとなります。

けれども、体臭の原因が汗の臭いなのに対して、「加齢臭」の原因は皮脂の臭いという決定的な違いがあります。加齢臭のブルーチーズのような独特な臭いは、皮脂が酸化して発生します。体から分泌された皮脂が分解・酸化し、臭いの原因物質であるノネナールに変化する際に、あの独特な臭いが発生するのです。

体から発するニオイは、年代によって強さのピークが異なります。

一般的に、10～20代半ばまでは、主に脇から発生する「汗臭」が中心です。次に、30代半ば～50代半ばになると、後頭部の周囲から発生する、古い油のような「ミドル脂臭」が中心となります。そして、50代後半以降は、胸や背中の周囲から発生する「加齢臭」が中心となるのです。

このように、臭いの発生する部位や種類は年代に応じて変化するため、それぞれの年代に合った対策が必要です。